教育改革2020

どうする・どうなる!?2020年。保護者視点で分析する教育改革。調べてわかったことを中心にまとめています。

高校学習指導要領改訂と今後求められる人物像

2022年度から年次進行で切り替わっていく予定である高校の学習指導要領改訂案が公表されました。 高等学校学習指導要領(ポイント、本文、解説等):文部科学省 2020年教育改革のひとつの大きな柱である高大接続改革は、①大学入学者選抜改革、②大学教育改革…

先進国の大学入試(共通試験)事情

過去2度にわたり、大学入学共通テスト(新テスト)が年複数回実施になった場合の影響について考えてきました。 大学入学共通テスト(新テスト)が年複数回化?【前編】 - 教育改革2020 大学入学共通テスト(新テスト)が年複数回化?【後編】 - 教育改革2020…

地域にひらかれた学校のリスク

日本を代表する繁華街にある公立小学校が有名デザイナーズブランドの高級標準服をなかば強引に導入したことが話題となりました。公教育でありながら保護者に大きな経済的負担を強いることがあってもよいものかと国会でも取り上げられています。 このニュース…

良い幼児教育とはなにか

幼児教育の重要性が注目されています。特に近年、学力以外の【非認知能力】の形成こそが重要という説が主流になっているのは、日頃関心をもってこの分野をチェックされている方々にとってはもはや常識でしょう。 このあたりの研究は、2000年にノーベル経済学…

2018年度中学受験における早慶GMARCH付属校の人気はいかほどか

(2018/2/8 00:00 情報確定) 今年度は有名大学付属校の人気が急上昇するのではないかとの見方が大半でした。かくいう僕も、間違いなくそうなるだろうと確信していました。理由は以下の3点。 大学入試改革により、今年の6年生は現行のセンター試験を受ける最…

大学入学共通テスト(新テスト)が年複数回化?【前編】

今朝の衆院予算委員会で林芳正文部科学大臣の口から驚きのプランが飛び出しました。他の先進国にならって大学入学共通テスト(新テスト)を年複数回実施する検討をはじめるそうです。 this.kiji.is もしこのプランが実現した場合、かなり広範囲にわたって影…

2018年度小学校受験における早慶GMARCH付属校の人気はいかほどか

ふと気になりました。中学受験・高校受験で有名大学付属校人気が高まっているのなら、小学校受験(お受験)でも同じ傾向がみられるはず。ということで、つくってみました。 中学受験版はこちらをご確認ください。

【書評】小学校生活を犠牲にしない中学受験

twiiterのタイムラインを眺めていたところ、今年度の某最難関中学の算数の入学試験で新パターン問題が出題されたとの話題を目にしました。同時に、受験生の対策負担が増えることを危惧されている教育関係者の声もあり、増え続ける中学受験生の演習量のことを…

《英語改革基礎知識④》目標とされる英語力は?

★これまでの流れ(こちらを先に読んでいただいたほうが流れがつかみやすいと思います) 2020英語改革の全体スケジュール - 教育改革2020 《英語改革基礎知識①》民間資格・検定試験とは何か - 教育改革2020 《英語改革基礎知識②》民間資格・検定試験活用の公…

《英語改革基礎知識③》異なる民間資格・検定試験の結果をどのようにして比べるのか

これまで、英語改革の全体スケジュールを俯瞰したうえで、基礎知識①として民間資格・検定試験の種類とその特徴を、基礎知識②として「実施回数」「費用」「会場」の3点で比較したときに見えてきた民間資格・検定試験活用の公平性についてまとめてきました。 …

道徳の特別教科化もはじまります

2018年、この春、小学校で大きく変わることが英語教育のほかにもうひとつあります。道徳の特別教科化です(中学校は2019年度からです)。 これまでも「道徳の時間」はありましたが、正式な教科ではありませんでした。そのため、他の教科の補習にあてられるな…

2020年、小学校は大忙し?

2020年教育改革の英語教科化にともない、小学校の中学年~高学年は、現行の学習指導要領よりも年間35時間ほど授業時間が増えることが決まっています。新たな試みを導入する一方で、たしかな学力を犠牲にするわけにはいかない、そんなジレンマに苦しんでいる…

《英語改革基礎知識②》民間資格・検定試験活用の公平性

前回の記事では、新しくなる大学入試センター試験(大学入試共通テスト)で採用されると考えられる民間資格・検定試験の種類とその特徴について取り上げました。 《英語改革基礎知識①》民間資格・検定試験とは何か - 教育改革2020 今回は、それぞれの民間資…

《英語改革基礎知識①》民間資格・検定試験とは何か

前回、英語改革の全体スケジュールの記事の中で、新しくなる大学入試センター試験と民間資格・検定試験の活用について取り上げました。「変わるのはわかったけど…民間資格・検定試験っていったい何? 英検のこと?」などと思われた方もいらっしゃるのではな…

2020英語改革の全体スケジュール

日々、数を増やしている2020年教育改革関連ニュースの中でも、最も注目の高い領域のひとつが英語改革です。小学校での教科化、新しくなる大学入試センター試験での外部試験の活用、「聞く・読む」の2技能から「聞く・読む・話す・書く」の4技能評価へ…と話題…

首都圏SSH・SGHの指定校およびその中間評価から見えてきたもの

首都圏のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)とSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定期間と中間評価の結果について2回にわけて記事にしました。 kyoiku.chichioya.jp kyoiku.chichioya.jp

変わる英語教育とスーパーグローバルハイスクール【 首都圏 / 高校受験版 】

2020年教育改革によってもっとも大きな変化が見込まれているのが英語教育です。 中学・高校の授業のオールイングリッシュ化 高校課程では、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションなどを行う「論理・表現」の科目が新設 大学入学共通テス…

新科目「理数探究」とスーパーサイエンスハイスクール【 首都圏 / 高校受験版 】

2020年教育改革によって高校課程に新設される科目のひとつに「理数探究」があります。 2020(平成32)年度から大学入試センター試験に代わるテストとして創設される「大学入学共通テスト(新テスト)」にも、2024(同36)年度以降、出題される可能性があると…

モノづくりの民主化は起こるか

フリー《無料》からお金を生み出す「フリーミアム」モデルの提唱者として時の人となったクリス・アンダーソンが『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』を書いたのは、2012年のことでした。 MAKERS 21世紀の産業革命が始まる posted with ヨメレバ クリス・アン…

Maker Faire にいこうよ!

STEM教育という言葉をご存知でしょうか? Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Math(数学)の頭文字をとった理数系分野に関する教育手法を表す言葉となっています。最近ではここにもうひとつ【 A(アート)】も付け足して、STEAM教…

東京の大学定員増禁止措置が首都圏家庭にとって意味すること

東京の大学定員増を原則10年間認めないとする政府関連法案が成立しそうであるとの報道がありました。若者の東京一極集中の是正に向けた取り組みの一環です。

就学前の家庭学習について

就学前の家庭学習についてはみなさん関心が高いようで、匿名質問サービスの Sarahah でも似た質問を何度かいただきました。僕個人の考える就学前学習のスタンスを記しておきます。

小2男子の算数の家庭学習について

匿名質問サービスの Sarahah 宛に、文章題と図形に苦手意識のある小2男子のお母さまからご質問をいただきました。もし自分が同じ立場だったら、という視点で回答してみました。

高大接続の未来予想図

2020年教育改革では高校から大学に進学する際のステップも大きく変化するといわれています。本日公開された下記のプレジデントオンラインの記事は、タイトルこそ危機感を煽るようなものとなっていますが、既存のシステムからの変化をよく表しているように感…

進化を続ける受験工学に終わりは来るのか

近所の駅に武田塾新規開校のポスターが貼られていました。教室はすでに都内各地にあり、この神保町校で何校目になるでしょうか。勢いを感じます。

学習指導要領改訂とともに変わる習い事・塾・家庭学習

かねてより2020年教育改革をふまえた情報発信に力を入れていたベネッセ教育情報サイト。今日も2本ほど新学習指導要領に関する記事が公開されました。いずれも核心をつく良い記事だと感じます。