2018年度中学受験における早慶GMARCH付属校の人気はいかほどか
(2018/2/8 00:00 情報確定)
今年度は有名大学付属校の人気が急上昇するのではないかとの見方が大半でした。かくいう僕も、間違いなくそうなるだろうと確信していました。理由は以下の3点。
- 大学入試改革により、今年の6年生は現行のセンター試験を受ける最後の学年。浪人してまったく違う傾向の新テストを受けるのを避けたいという心理が働くため。
- 私立大学の定員超過に対するペナルティ厳格化に加えて、東京の私立大学定員増禁止措置が成立目前であり、私大入試がさらに難化すると見込まれるため。
- 大学一般入試枠は削減されるとともにテストだけでなく調査書等も必要となり、逆に、AO・推薦入試枠にも学業試験が課されるようになるという、多面的・総合的評価がはじまり、その運用に不安があるため。
これだけ不安要素が積み重なったら、そりゃ早めに進路を確定させたいって思いますよね。同じ親として、その気持ちは理解できます。
では、実際に、今年度の各校への出願数は昨年度と比べてどの程度増減があったのか。サクッと表にしてみましたので見てみましょう。
▪ 目次
2018年度中学入試 早慶GMARCH付属校の出願数と前年比
はい、見事なまでに昨年度よりも出願者数を増やしていることがわかります。
2ケタポイントアップしているところも目立ちます。昨年度もすでに大学付属校人気は指摘されていたので、それよりまたさらにヒートアップしていることがうかがえます。こわい。
前年比でマイナスポイントになっている学校を見てみましょう。明大中野八王子のB方式が大きく出願者を減らしています。神奈川にある付属校、中央大附属横浜と法政第二は、今年度、横浜英和女学院が青山学院の系属校となり、青山学院横浜英和と看板替え&共学化したために影響を受けたのでしょうか。主に男子の出願者数が影響を受けているので、その可能性が高そうです。
なお、上記の表には記載しませんでしたが、立教大学に約半数の推薦枠をもつ香蘭女学校も、昨年の317名から34%アップの425名と大幅に出願者を増やしています。
今後のトレンドはどうなる?
狭き門となりつつある大学付属校ですが、おそらく数年はこのトレンドは変わらないでしょう。 そして、その波は中学受験だけではなく、高校受験にも影響をもたらしているはず。私立高校受験の出願数もそろそろ確定する頃なので、そちらもまた近々まとめてみたいと思います。
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